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物件のことは大下が伝授!
大下 達哉 株式会社 さくら事務所
日々のインスペクションの現場から、重要なポイントをお伝えします。
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| プロフィール |
よく、相談される質問です。
最近の木造一戸建てでは、ベタ基礎を採用することが多くなっています。
首都圏周辺では、木造一戸建てはほとんどがベタ基礎で、布基礎の物件を探すのが難しいほどです。
これに対し、大手のハウスメーカーで鉄骨造を主体にしているところは、布基礎ばかりです。
ちなみに、大手ハウスメーカーの物件で布基礎の仕様であっても、基礎が出来た後に土をコンクリートで覆ってしまうことが多いため、完成後はベタ基礎のように見えます。
●基礎を設計する時の、構造的な裏付けは?
以前、「構造計算って何だろう? 壁量計算とのちがい」の中で、木造住宅は壁量計算という簡単な計算しか行われていないことがほとんどだとお伝えしました。
それでは、基礎の構造については、どのような計算が行われているのでしょうか?
実は、木造一戸建ての基礎は、構造計算などは行われておらず、構造の裏づけが無いものがほとんどです。
一戸建ての図面には、鉄筋の太さや間隔などは示されていますが、それだけの量で本当に全ての場所において足りているのか、足りていないのかさえ実は分かっていないことがほとんどなのです。これは、現在の法律では違反ではありません。
以前、雑誌で建売業者の基礎をチェックしたことがありました。
そのうちの1社には、基礎を作るための図面が作られておらず、1階の平面図にマーカーで基礎の位置を示しているだけでした。
その図面には、アンカーボルトと呼ばれる、基礎と土台を繋ぐ金物の位置も示されていなかったので、基礎を作る業者さんによって、強度も変わってしまうでしょう。
●安全な基礎を作るためには
安全な基礎を作るためには、
・スパン表という一覧表から基礎の仕様や鉄筋の量を選ぶ
・許容応力度計算という構造計算方法で、構造計算する
のがベターです。
大手ハウスメーカーは、どちらかで基礎の仕様を決めていますので安全な基礎となっています。
しかし、中小の企業や工務店はどちらも行っていないのがほとんどなのが現状です。
中小の企業、工務店でも、住宅性能表示制度の耐震等級2以上を得ている場合には、スパン表によって基礎の形状を決めていますので、安心です。
また、3階建ての場合には、構造計算が必要ですので、安全な基礎となっています。
布基礎よりもベタ基礎が強いとか、そんな簡単は話しではなく、「布基礎でもベタ基礎でも、構造の根拠があるものが強い」と言えると思います。