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物件のことは大下が伝授!
大下 達哉 株式会社 さくら事務所
日々のインスペクションの現場から、重要なポイントをお伝えします。
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| プロフィール |
3年ほど前は、120mmが多かったですが、標準仕様が上がっている感じです。
基礎の立上り部分の幅が120mmでも、法律上は問題ありません。
また、鉄筋が正確に位置していれば、かぶり厚の問題もありません。
しかし、工事は人間が行なうものなので、誤差や間違いがあるのは珍しいことではないです。
基礎の幅が120mmでは、鉄筋が9mmずれただけで、コンクリートのかぶり厚(基礎の鉄筋から、型枠までの距離)が不足してしまいます。
基礎の鉄筋の位置が、1cmくらいずれることは良くあります。
この場合、かぶり厚を確保するのが困難です。
基礎の幅を150mmに広げていれば、かぶり厚が不足する可能性も少なくなり、基礎そのものの耐久性も上がります。
最近、私が現場チェックをしている物件では、基礎の幅の標準が120mmだった場合、150mmに広げてもらっています。施工誤差が心配だからです。
基礎の幅が120mmの仕様だったら、150mmに変更してもらいましょう。
最低でも、135mmにはして欲しいものです。
材料で増えるのはコンクリートだけで、鉄筋の量は増えません。
コストアップとしては、普通の規模であれば、数万円レベル。
そういえば以前、設計段階である施工会社に打ち合わせに行ったときのこと。
当初の設計では基礎幅が120mmだったので、
「120mmではかぶり厚不足になる恐れがあるので、安全のため、基礎幅を150mmにした方が良いのでは?」
と持ちかけました。
すると、「うちは、そんな精度では仕事していない!」と怒られました。
そのため、基礎の幅は、120mmで施工することに。
現場が始まり、基礎の配筋検査に行ってビックリ!
なんと、南北が180度逆になっていました。
このまま建てていたら、南向きの部屋が全部北向きです。
まさか南北を逆にするほどの精度で工事されるとは思ってもいませんでした。
精度はミリメートル単位ではなく、メートル単位だったのですね(と、毒づいてみます)
ちなみに、型枠の検査において、やっぱりというか、かぶり厚不足の箇所があったため、部分的に150mmの基礎幅となりましたとさ。
工事を担当していた基礎屋さんいわく、
「うちが今請けている現場で、基礎幅120mmはここだけだ。かぶり厚が取れないから、150mmにして欲しいね」
とか・・・。
現場の職人さんは正直です。