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大下 達哉
物件のことは大下が伝授!
大下 達哉 株式会社 さくら事務所
日々のインスペクションの現場から、重要なポイントをお伝えします。
プロフィール

「筋かい」なんて要らない。

2008-12-10 01:53:50
「木造の在来工法(軸組工法)には、筋かいが必ず必要」
と思っていませんか?


一般の人だけでなく、建築の関係者にも、このように考えている人が多いと思います。

結論から言えば、筋かいが無くても強い家は建ちます。
しかも、より安全で、あたたかく、品質の確保しやすい家が。

一般的に言われる筋かいのデメリットには、以下の点があります。

 ・材料として、品質が安定していない。
 ・断熱材が入れにくく、施工性が悪くなる。
 ・地震の際、柱の上下に大きな力がかかる。
 ・強さにおいて、左右の方向性がある。
 ・地震の際、強度が急激に落ちる、「もろい」壊れ方になる。
  (この理由により、品確法の耐震等級の判定が不利)

それでは、筋かいの変わりに何を使うのでしょうか?
それは、「面材」です。

面材とは、構造用合板、ダイライト、モイス、かべ震火、石膏ボードなどの材料のことを指しています。

面材はいずれも工業製品のため、強度・寸法などの品質が安定しています。

これに対して、筋かいとして使われている材料の多くは無垢材。
品質が安定している集成材を使うのは、かなり少数派。
無垢材の場合、細かく言えば、節の有無によって強度は違ってきます。しかし、建築基準法には、何センチ以上の節があったらNGなどとは書かれていません。

現場のチェックによってたまにあるのが、筋かいの寸法が足りないということ。

一般的には、厚さ45mm × 幅90mm以上の筋かいを使う必要があり、建築基準法に明記されています。
しかし、実測すると、90mmを下回っていることがたまにあるのです。



新築の工事中の物件において、筋かいの幅が90mmを下回っていた例


「○○mm以上」と法律などに書かれている場合、その数字通りピッタリの寸法にするのは、建築業界の悪いクセですが、マージンが無いために、加工精度によって、規定の寸法を下回ってしまうのです。


木造在来工法の物件を最も多く手がけているのは、住友林業ですが、既に筋かいは1本も使っていません。面材で強度を確保しています。通し柱も無いほどです。

木材と専用の金物を使った、積水ハウスのシャーウッドでも、筋かいは1本もありません。

これらは、過去の木造の研究を知っていれば当然の流れであり、工法的な進歩であると思います。



筋かいについて書き出すと長くなるので、次回に引き続きます。

http://t-ohshita.com/

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