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物件のことは大下が伝授!
大下 達哉 株式会社 さくら事務所
日々のインスペクションの現場から、重要なポイントをお伝えします。
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| プロフィール |
IHコンロ、浴室換気暖房乾燥機、床暖房などの有無は一般の方でも簡単に気が付きます。
また、断熱材の種類や厚みなども、比較的分かりやすい項目です。
住宅の仕様書にあまり詳細に書かれていないものの、住んだ後の快適性に関わる物があります。
またそれは、隠れたコストダウンの方法になることもあります。
それは何かというと、分電盤の分岐回路の数。
分電盤を見ると、左側に 40Aや、50Aと書かれた大きなブレーカーがありますが、これはアンペアブレーカーと言い、電力会社との契約アンペア数が示されています。
その右側に、小さなブレーカーがいくつも並んでいます。
これを、分岐回路と言い、それぞれが20アンペア(2000ワット)のブレーカーになっています。
電気会社との契約で決まるアンペアブレーカーを高速道路の本線の車線数とすると、分岐回路は高速道路の料金所のようなものです。
高速道路で料金所のレーンが少ない場合、本線が渋滞していなくても、それぞれのレーンが混んでしまうことがあります。
このような場合、料金所のレーンを増やすことで渋滞を回避できます。
分岐回路数も高速道路の料金所と同じで、分岐回路の数が少ないと、それぞれに流れる電流が大きくなり、ブレーカーが落ちてしまいます。
このような場合、電力会社との契約容量を40アンペアから50アンペアに上げても解決しません。
分岐回路の数を増やすしか無いのです。
しかし、既に完成している住宅で、分岐回路の数を増やすのは大変です。
コンセントや照明から分電盤まで、新たな電線を引く必要があるためです。
リフォームに併せて行うのが現実的かも知れません。
このような理由から、分岐回路の数は、新築の時にしっかりと考えておく必要があります。
昔の住宅は、この分岐回路数が少なくなっており、3LDKくらいの間取りでも、10回路以下というのは珍しくありません。
最近、住宅内の家電機器が増えるに伴い、分岐回路の数も増えています。
3LDKであれば、20回路前後。大手ハウスメーカーでは、24回路を標準としているところが多いように思います。
分岐回路数は、増やすほどコストアップになります。
そのため、分譲物件やローコスト住宅では、一般の方が気が付きにくい隠れたコストダウン方法として、分岐回路数を減らす場合があります。
分譲住宅を検討している場合、その売主さん・施工業者さんが住まわれる方のことを本当に考えているかどうかの判断材料として、分岐回路の数を見て下さい。
上の写真のように、3LDKで13回路程度しか無ければ、各部屋の回路が共通になっており、ブレーカーが落ちやすくなります。
しっかりとした売主さん・施工業者さんであれば、3LDKの間取りで20回路程度はあるはずです。
http://t-ohshita.com/